グヌン・カウィは「古代詩の山」を意味しています。タンパクシリンの北の外れにある岩山に彫られた11世紀の遺跡で、ワルマデワ王朝第6代アナック・ウンス家のお墓として作られたのでは言われています。
しかし実際には、墓として使われたのではなく、亡くなった王や妻たちが死から解放され、再び復活すること願った記念碑とされています。
入口から数百段にも及ぶ長い石段を下りて行くとあるこの遺跡は、ヒンドゥー教に支配される前のバリ古代史の世界です。降りた先には高さ7メートルのチャンディ(記念碑)、そうして王妃のお墓・王家のお墓・寺院・修業庵などがあります。
グヌン・カウィには、伝説があります。この地方の伝説によれば、このグヌン・カウィは14世紀ブドゥグルにあった王家の臣下、巨人クボ・イワが爪の先でひっかいて作ったものだと言われています。
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